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原野行
¥2,750
一番きれいな写真を撮りたかった。 はじめてアラスカを訪れてから20年。 極北の原野で瑞々しい感性が出会った光景の数々。 豊潤な苔に覆われた南東アラスカの温帯雨林、 その森にこだまするザトウクジラの息吹、 ダイナミックに季節移動を繰り返すカリブーたちの群れ。 そして北米大陸最高峰・マッキンリー山上空を覆う奇跡のオーロラ。 効率を追求するのではなく、“生きた証”を求め、 自分の足で一歩一歩踏みしめながら撮影を続ける。 アラスカの美しい生命や風景を求め、原野を行く。 旅はまだこれからだ。(版元HPより) 【構成】 無人島の夏 原野行 オーロラを追いかけて 春 著者・松本紀夫 サイズ・A4判・横 並製本 ページ数・104ページ オールカラー 作品点数・85点 ISBN・978-4-904845-35-6
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風が描く絵 鳥取砂丘 (たくさんのふしぎ 2024年7月号)
¥810
鳥取砂丘に行ったことはありますか。海に面した、広大な砂地です。鳥取砂丘の砂の上では、いろいろなもようが、生まれては消えてをくりかえしています。水面にできる波のようなもようや、でこぼこしたもよう。木や、布のように見えるもよう。これらをつくるのは風です。鳥取県出身の写真家が、自然がつくりだすさまざまな「絵」を紹介します。 水本俊也 文・写真
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アラスカたんけん記
¥1,430
きびしい自然と動物たちの姿を、写真で紹介 オーロラの出る長い寒い冬。1日中太陽が沈まない短い夏。19才のころ、そんな見知らぬ北の国、アラスカに憧れ、エスキモー村に「訪ねたい」と手紙を出した作者、写真家の星野道夫さん。そして村から返事が届き、エスキモーの住む北極の世界へ足を踏み入れました。アラスカのきびしい自然とその中で生きる動物たちの姿を伝え、アラスカの魅力が詰まった本。この地に移り住んだ作者の思いが込められています。 著者 星野道夫 カテゴリ かがく・図鑑 ページ数 40ページ サイズ 26×20cm 初版年月日 1990年02月15日 シリーズ たくさんのふしぎ傑作集 ISBN 978-4-8340-1011-4
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庭とエスキース
¥3,520
〈他者を知りたい、そう思わずして写真は撮れない。でもだからと言って言葉が、写真と同じ眼差しを持つとは限らない。 奥山さんは水底で自身を問うように、一なるものをモノローグして、確かめる。驚くばかりの誠実な持続である。〉 ??小栗康平(映画監督) 写真家である著者は、北海道の丸太小屋で自給自足の生活を営み、糧を生みだす庭とともに暮らす「弁造さん」の姿を14年にわたり撮影しつづけた。 弁造さんの“生きること”を思い紡がれた24篇の記憶の物語と40点の写真。 人が人と出会ったことの豊かさを伝える、心揺さぶる写文集。 「弁造さんの部屋に入ると空箱とか紙切れとか床の上を占めているよくわからないものを脇によけて、僕はいつもの場所に腰を下ろした。それは部屋にひとつだけある窓の前、部屋の中央にどんと居座っているイーゼルの脇のわずかな隙間といってよい場所だった。たった一部屋しかない丸太小屋は全体でわずか十畳ほどだろうか。その空間のなかに食事を作るための流しと食事スペース、冷蔵庫、トイレとお風呂、クローゼット、ベッド、薪ストーブと暮らしていくうえで必要なすべてが揃っていた。生きていくうえで必要のないものを挙げるとしたら、それはイーゼルをはじめとする絵を描く道具だろうか。でも、これは弁造さんにとっては、冷蔵庫や風呂などとは比べようもないほど大切なものだった。イーゼルは、窓からの光を一番受けやすい場所に立っていて、ベッドからもよく見えた。 弁造さんは、ベッドに腰掛けながら、あるいは横になりながら、室内でいる時間のほとんどをこのイーゼルを眺めながら過ごしているようだった。そして、イーゼルにはいつだって絵が掛けられていた。鉛筆でざらざらと描かれているスケッチブックが造作無く置かれているときもあったし、色が塗られたベニヤ板やキャンバスが重ねて置かれていることもあった。共通しているのは、それがいつも完成していないことだった。でも、だからなのだろうか。絵は逆に生々しく弁造さんの今という時間を伝えているような気もした。 僕は無意識のうちに、イーゼルに置かれている絵が何であるのかを最初に確認するようになった」(本文より) 庭とエスキース 奥山淳志著 写真家。1972年大阪生まれ、奈良育ち。京都外国語大学卒業後、東京の出版社に勤務。1998年岩手県雫石町に移住し、写真家として活動を開始。以後、東北の風土や文化を撮影し、書籍や雑誌等で発表するほか、人間の生きることをテーマにした作品制作をおこなう。2006年「Country Songs ここで生きている」でフォトドキュメンタリー「NIPPON」2006選出、2015年「あたらしい糸に」で第40回伊奈信男賞、2018年写真集『弁造 Benzo』で日本写真協会賞 新人賞を受賞。主な著書に『手のひらの仕事』(岩手日報社、2004)、『とうほく旅街道』(河北新報出版センター、2012)、『動物たちの家』(みすず書房、2021)などがある。 出版社 みすず書房 判型 A5変型 頁数 328頁 定価 3,520円 (本体:3,200円) ISBN 978-4-622-08795-3 Cコード C0072 発行日 2019年4月16日