-
地域生活の社会学
¥1,100
序章に鉛筆で線引きあり 山本剛郎著 関西学院大学出版会 内容説明 地域社会の規模は、基本的に人口の自然動態と社会動態のあり方に規定される。地域構造・生活構造論的な観点から地域社会の変動過程を追い、これらを通して共同生活のあり方を考える。 目次 はじめに 序章 第Ⅰ部 地域社会の形成・発展過程 第1章 鉄道の敷設と地域社会の形成過程─現西宮市域を事例として 第2章 地域社会の変動と灘購買利用組合─住吉村を事例として 第Ⅱ 地域組織の蓄積性・連続性 第3章 むら規約・地域組織にみる連続性と共同性ー現豊中市域内集落を事例として 第4章 地域社会の変貌過程─宝塚市長谷むらを中心に 第5章 市街地再開発事業と地域組織の見直し─宝塚市Ⅰ村を事例として 第Ⅲ部 地域住民の合意形成を求めて─異常時における生活の共同を求めて 第6章 市街地再開発事業と住民の合意形成 第7章 阪神・淡路大震災時における住民の合意形成─渦森団地を事例として 第Ⅳ部 生活協同組合と地域社会─平時における生活の共同を求めて 第8章 新しい地域生活を求めて おわりに 索引
-
農山村の再生に挑む
¥1,100
カバーにヒヤケあり。 農山村の再生に挑む 小田切徳美 日本社会が抱える最重要課題の一つである農山村の危機的現実。農山村はいま、「消滅」と「存続」の狭間にある。私たちはこれをどう考えればよいのか。いかに取り組むべきなのか。「解体と再生のフロンティア」としての農山村の実態を立体的に捉え、地域づくりの理論から実践までを射程に収めた体系的テキスト。
-
地域の自立 シマの力 上
¥2,200
地域の自立 シマの力 上 目次 実践の知をどう創るか―解題と論点の整理 第1部 地域に学ぶ科学技術(現場からの学問の捉え直し―なぜ、いま水俣学か;やわらかい技術の必要性 ほか) 第2部 開発と環境のせめぎあい(生活の質をめぐって―「自然の本源的優越性」のための実践的覚書;それはもちますか?―われわれはいかなる開発をめざすのか ほか) 第3部 市場主義を超える開発と援助(「二一世紀の開発」論に向けて;地域と余所者の支援 ほか) 第4部 琉球弧・島嶼生態系の視点(ユーザーを意識した知識生産―開発と環境の両立をめざす科学とは?;生物多様性の保全における種認識の功罪―琉球列島の両性爬虫類を対象とした研究とその保全策が示唆するもの ほか) 著者等紹介 新崎盛暉[アラザキモリテル] 1936年生。沖縄近現代史。沖縄大学教授 家中茂[ヤナカシゲル] 1954年生。環境社会学・村落社会学。沖縄大学地域研究所専任所員を経て、2005年より鳥取大学地域学部助教授
-
地元学を始めよう
¥400
地元学をはじめよう 吉本 哲郎 著 刊行日 2008/11/20 体裁 新書・並製・カバー・222頁 ISBN 9784005006090 いきいきした地域をつくるために必要なものは? 人と自然の力,文化や産業の力に気づき,引き出していくことであり,それを実行するための手法が地元学だ.1990年に水俣市ではじまった地元学は,いま全国へ広がっている.調べ方から活かし方まで,若い人が自ら行動して地域のことを深く知るのに役立つ実践型学問だ. ■内容紹介 地元学って「学」がついているから,なんだか難しそう? そんなことはありません.福岡県八女市の久木野では子どもたちが取り組んでいますし,三重県大台町の浦谷では日本語が使えない外国人たちが取り組みましたから. 久木野の子どもたちは,地域の中で自分の好きな場所や人を見つけたり,暮らしの中で使われている道具を調べたり,家庭菜園を調べて,大きな絵地図をつくり,大人たちの前で発表しました.発表を聞いたお年寄りは,「とてもうれしかったばい.昔のこつば思い出してなつかしかったばい」と喜びました. 地域の人・自然・経済の力をつかみ,その活かし方を考え,地域を元気にする――これが地元学です.その方法は2章で説明していますが,実際におこなわれているのは,地域の事情に応じてバラエティに富んでいます.3章で最初に取り組んだ水俣市の例を,4章で各地の取り組みの一部を紹介します. 宮崎県の川南町では,それまで交流のなかった農業者と漁業者の交流がはじまり,いっしょに町のあちこちを清掃したり,地元の食材を使った新しい鍋を工夫して,隣町と鍋合戦をするようになりました.三重県大紀町の野原では,女性たちが何をするかを話しあい,イチョウの巨樹のギンナンを拾い集めて売ったり,廃校になった学校の運動場で地区の運動会をしようと計画したり,地元の人自身「地元学をはじめて,目の前が明るくなった」そうです. この本のあちこちに出てくる「あるもの探し」「地域資源カード」「地域資源マップ」「水のゆくえ」「絵地図」などは地元学のキーワードです.どんなものかは,写真や絵を使って紹介していますから,キーワードをたどりながら読んでいただくと,地元学への理解が深まると思います.あなたの地域でも,地元学をやってみませんか.